Doctor Who S5 『眼下の獣』(ネタバレ/感想)

イギリスBBC制作のドラマ「ドクター・フー」をレンタルして見ることに。

「11番目の時間」~「天使の時間」を鑑賞。ドクターは11代目で、マット・スミス演です。

このマット・スミスがとても変わった顔をしておられて(失礼)、めっちゃ老けて見えるときもあれば少年に見えるときもあるんだよね。でもとても魅力的な俳優さんだと思いました◎

 

たぶん日本でも人気が高いお話だと思うけど、「眼下の獣」感動しました。

29世紀、太陽フレアの影響により地球に住めなくなった人間たち(イギリス国民)は宇宙船を国として宇宙を飛んでいました(スターシップUK)。ドクターとエイミーは、その宇宙船の動力が「スターホエール」という生物であることを突き詰めます。「このスターホエール」は毎日毎日拷問を受けながら宇宙を飛んでいるのでした。イギリス国民は5年ごとにこの真実を見せられ、「記憶の消去」か「抗議」を選ぶことができるのですが、「抗議」を選ぶものはいません。

「抗議」を選ぶ者は「下」…すなわちスターホエールの口の中に入れられ、食べられてしまうからです。

 

また、リズ・テンこと女王エリザベス10世も即位して何百年もこの真実を突き止めては「記憶の消去」を選んでいたのでした。女王が「退位」するとスターホエールは解放され、イギリスは崩壊してしまいます。

 

このスターホエールをめぐって女王やドクターの葛藤が描かれるのですが、感動して心があったかくなって、泣きそうでした(i_i)

 

スターシップUKの真実を知ったドクターはスターホエールを脳死させようと電気ショックを絶え間なく与え続けます。それを見ながらエイミーはスターホエールが現れた本当の理由を見つけ、女王に「退位」ボタンを押させます。

スターホエールは太陽フレアの熱さに泣き叫ぶ子供たちを助けるために現れたのでした。拷問したり、とらえておく必要などなかったのです。

 

エイミーは語り掛けます。「もし自分が年をとって独りぼっちだったら…年老いて独りぼっちで優しい心を持っているなら、泣いている子供がいたら放っておけない」

エイミーは「年をとってて優しくて、最後の生き残り」であるドクターに、スターホエールの真意を見出したのです。

 

この回は一見すると、市民を統制し、自分たちのために生物を拷問する政府の人間たちはひどい奴だとも思えますが、イギリス国民を守るにはこうするしか道はないと信じた役人たちは必ずしも悪人ではないということがわかります。

大人になるにつれてこの役人たちの心情もリアルにわかっていけるんだろうな~と思います…。

 

ドクターって本当に子供に優しいね。エイミーの目の前に現れたときもいろんな食べ物を要求しては彼女を困惑させていたけれど、ヒビのこととか、戻ってくるって言ったら必ず戻ってくるところとか(何年も経ってたということが多いけど)。

 

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それとドクターの好きなところのもう一つが、名前を聞いたときに「いい名前だ」という旨の発言をするところです。エイミーの名前(アメリア・ポンド)を聞いたときは、「おとぎ話みたい」、ドラベラという名前には「美しい名だ」、ボブという名前には「僕の好きな名前だ」

私も昔は人の名前を聞くたびにいい名前だなあとか思っていたのですが最近あんまり名乗られてもそういうことを考えなくなってしまいました。

ドクターのこういう感性を大切にして生きていけたらいいなあと思います。

 

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「ドクター・フー」で次に見た「天使の時間」で出てきた「嘆きの天使」、なかなかホラーチックで怖かったです。怪奇現象系全般が苦手な私にとっては苦でしかありませんでした。

それはそうと、マット・スミスのドクターとても好きです。

デイヴィッド・テナントが好きだったのですが、開始1分でマット・スミスの虜になってしまいました~。

 

次は「This Means War」か「A Single Man」の感想でも書こうかな~(^_^)